■今、軽トラが熱い!
何を隠そう、私(国沢光宏)は「軽トラック」が大好きである。20年ほど前のこと、雑誌の取材で全メーカーの軽トラックを集めて特集を組んだら、その面白さにハマりました。
取材の翌日、RR(リアエンジン・リアドライブ)のスバル「サンバー」のスーパーチャージャー+6速マニュアル+4WDを購入。ワゴン用のサスペンションに交換し、「レガシィ」用マッキントッシュを解体屋さんで購入して移植しつつ、シートはセミバケットを装着した。
【画像】カッコいい! これがスゴい「スーパーキャリイ」です! 画像を見る
それ以来、軽トラックを必ず所有していて、現在はダイハツ製サンバーのグランドキャブ(5速MT)を相棒としている。
軽トラックは近所の買い物に便利なだけじゃなく、庭いじりの材料を運んだり自転車を積んだり、釣ったサカナを持ち帰ったりする時に超絶便利。セカンドカーとして考えたら最高かと。
もちろん軽トラックをピンで(1台で、という意味)使うのもカッコいいと思う。
ここにきてアメリカは軽トラック人気が赤丸上昇中だったりする。25年以上前のクルマなら右ハンドルのまま登録可能だ。
折しも660ccの現行規格ボディとなった軽トラックが出て25年。ここにきて「クール!」「カッコいい!」「可愛い」と引き合いが急増しており、遠からず話題になると思う。
こういったニュースが日本で広まれば、日本人も軽トラックの魅力に気づく。
そういうニーズがあるとスズキは考えたのだろう。「スーパーキャリイ」をベースにドレスアップした「Xリミテッド」という特別仕様車を追加してきた。
後述するが、「Hi/Lo」レンジを持つ本格的なパートタイム4WDに加え、リアのデフロック機能まで付く。ヘッドライトなんかLEDだ。
それで151万3600円からと価格が安いし、軽なので維持費も割安という点も大きなメリットとなるだろう。
■加速は十分! そして乗り心地が良い!
このXリミテッドは通常モデルとは外観が違い、ブラックの専用グリルとデカールが装着されるのだけれど、これが良い仕事をしている。
ドア下とルーフのデカールが、スーパーキャリイのデザインを最大限に引き出せている。これだけで「働くクルマ」から遊びのクルマという雰囲気になるから素晴らしい。
専用グリルも効果的で、やはりメーカーのデザイナーってレベル高いことを実感した。
ドアを開けてドライビングシートに座ると、私のサンバーもそうだけれど、大きなキャビンを持つ。標準キャビンだと“ほぼ”リクライニングできず、シートの前後スライドだって限定的。
2人乗ったら荷物を置くスペースなしだが、大きいキャビンであればシートの前後スライドは180mm、リクライニングも40度まで可能。そして荷物を積むスペースも広くて実用的です。
トランスミッションはATも選べるけれど、やはり買うなら5速MTでしょう。
商用車の文法通り1速ギアはフル積載時用、空荷であれば2速ギアでスタートする。
加速感は必要にして十分。マニュアルだと適切なギアを選んでやれば案外元気よく走ります。その気になって高回転まで引っ張ると、3気筒エンジン特有のビートを響かせながら加速。交通の流れをリードできるほど。
そして予想していたよりずっと乗り心地が良い。私が20年前に買ったサンバーときたら路面の凸凹を探す機械レベル。即座に足回りの交換を考えたほど。今回乗ったキャリイ Xリミテッドはノーマルで十分納得できる。
おそらくこのクルマを買ったユーザーの多くは、カッコ良いアルミホイール+オフロードも走れそうなパターンのタイヤに交換するだろうけれど、十分履きこなせると思う。
素晴らしいのが前述の本格的な4WDシステムだ。オフロードタイヤ+Loレンジ+リアデフをロックすれば、本格的なクロカンに匹敵する走破能力を発揮することだろう。
今回は試せなかったけれど、アウトドアスポーツが好きな人ならオフロードの一番奥まで遊び道具を運んでいけるだろう。はたまた4輪にチェーンを装着すると、最強の雪道アタッカーになる。ワクワクしますね。
当然ながら自動ブレーキに代表されるADAS(先進運転支援システム)は標準装備。助手席エアバッグや横滑り防止装置なども付く。軽自動車だと商用車でも車検は2年ごとなのもうれしいところだ。
※ ※ ※
唯一心配なのが他の車両との事故で、やはり「当たり負け」します。高速道路を常用するという人や、日常的に流れの速い国道など使う人などは事故に気を付けてほしい(これは軽トラに限ったことではないが)。
近所の足として使うなら、スーパーキャリイは最高の相棒になります。
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みんなのコメント
あんたにはスズキの記事を書いて欲しくない。
なんでスズキ車ヨイショしてるの?